milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

さらにわたしに近づこうとしたその女の子を光一くんが止める。


「なにって…コウちゃんのためでしょ!この女がコウちゃんをたぶらかして…!!」


話の内容からすると、どうやらこの花柄の傘の女の子は光一くんの彼女。

どういう経緯でそうなったかはわからないけど、わたしは浮気相手と思われていたようで、バイト先からわたしたちをつけてきたようだ。


それで、わたしが光一くんを家に連れ込もうとしたと勘違いしたみたい。


「あたしのコウちゃんに近づかないで!」

「あ、…はい。なんか…すみません」


…あれ?

でもこれって、…わたしが悪いの?


「帰るよ!コウちゃん!」

「えっ…。でも…、ノート――」

「いいからっ!!」


そうして、光一くんは無理やり彼女に引っ張られていった。

まるで嵐のような彼女だったから、圧倒されたわたしはぽかんとその場にへたり込んでいた。