milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

わたしの家は通り道だからと言って、ノートを借りにいっしょについてきた光一くん。


雨も降り出し、傘をさしながら夜道を歩いていると――。


「…ちょっとあんた!あたしのコウちゃんをどこへ連れていく気!?」


そんな声が聞こえて振り返ると、花柄の傘をさした女の子が立っていた。

そして、そのコはわたしに向かってずんずんと歩み寄ってくると――。


パァァアアン!!


しとしとと降る雨音の中に、弾けるような音が響き渡る。


その反動でわたしの傘は吹っ飛び、わたしは濡れた地面に尻もちをついた。

一瞬なにが起こったのか理解できなかったけど、徐々に左頬に痛みが伴い熱を帯び始める。


どうやらわたしは、いきなりビンタをされたようだ。


でも…、なんで?


「おっ…おい!なにやってんだよ…!」