milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜

「写真を撮ってもらってSNSに投稿してもらったら宣伝にもなるけど、一番おいしい状態で料理を提供しているから、ぼくは今みたいに真っ先に食べてもらうほうがうれしいかな」


そう言って、にこりと男の人は笑った。


その表情がとても自然で柔らかくて――。

思わずドキッとしてしまった。



食べ終わり、お金を払って外へ。


「もう遅いけど、…1人で大丈夫?」

「わたしの家、すぐそこなので」

「そっか。それでも気をつけてね」

「はい、ありがとうございます」


わたしはペコッとお辞儀した。


「あの…、またきていいですか?」

「もちろん。メインはランチだから、今度ぜひ」

「次は、営業時間内にきます…!」


わたしがそう言うと、男の人はクスッと笑った。


「それじゃあ、失礼します」