「生意気な人が好きなの?」
「…だから樹里と一緒にいるのよ」
「ふーん」
樹里も納得したみたい。
一安心だ。
「納得できた?
あ!ほら予鈴鳴っちゃった行こ行こ〜」
「いや納得はできてない」
「はいはいわかりましたよ〜」
そう誤魔化しながら教室に戻る。
私が須戸くんのことを好きだってさっき言ったの、誰にも聞かれてないといいんだけど…
まあいっか。
でも、お互いの本音が曖昧なまま話したことでおかしな状況になってしまった。
そして、そんなこんなで今日を乗り切り、帰りのHR
「じゃあ今月の書道室の掃除当番は〜」
担任が名簿を見ながら名前を呼んでいく。
「女子は〜っと、
飯田(いいだ) 愛梨」
「はぁーい」
「桜庭 美奈」
「はい」
あれ、ちょっとこの流れだと怪しいかも…
「男子は伊織 湊と、
須戸 涼介な」
「頼んだぞーちゃんと掃除しろよ
じゃあ号令」
あ、やばい…なんて気まずいメンツなの…
愛梨ちゃんは伊織くんのことが好きだし、私が須戸くんのことを好きだと思っているから必然的に2ペアに別れちゃうじゃない。

