チェリー




そう思い、絞り出して出てきたのが彼の名前だった。


「…す、須戸(すど)くん」


「え?!」


「私は須戸くんが好きなの!」



「はっ、はぁ?!まさかあの、須戸(すど)涼介(りょうすけ)?!」

樹里がヒステリックな声をあげる。


そうなるのも、無理はない。


須戸くんは、静かで目立たないグループにいる名前も覚えていないようなクラスメイトのうちの1人だった。


けど、ぶつかった日…



『ちょっと、樹里言い方には気をつけなね〜』


『おい、そこのチビ女!』


後ろから、声が飛んできた。


『は?何がチビよ』


案の定、樹里はキレる。


『ったく、口の悪ぃ女だな
常識もねぇのか?』


『ちょっ…あんた今なんて…
もう一回言ってみなさいよ!』


ワーキャーワーキャー……


『じゅ、樹里、落ち着いて…』

『アイツ誰よ?クラスは?名前は?』


すると、ある女の子たちが話してくれた