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「ねぇ今日の給食、ぜんっぜんおいしくなさそ〜」
「え〜最悪」
「どっか食べに行かない?
私ハンバーガー食べたくなってきちゃった!」
「何それ名案〜食べに行こうよ」
各々が、学食・お弁当・外食…
散らばり始める、ある日の昼休み。
えーっと、ここがa+bになるから…
「…奈、美奈ちゃん!」
「あっ!えっと、なに?」
「お昼ご飯、一緒に食べに行かない?」
教室で少し授業の復習をしていると、後ろの席に座っている3人組に話しかけられた。
「もちろん!えっと、樹里も呼んできてもいい?いつも一緒に食べてるの」
「あ、うん…いいよ」
許可を取れたので、樹里を呼びにいく。
きっと、トイレにいるだろう。
この時間いつもメイクを直しにいく樹里のことだ。
「正直、寺田さんは呼ばなくて良かったんだけど…」
「あの2人、なんであんなに仲良いんだろうね?」
「樹里、結構わがままなのにね」
裏でそんな会話がされているなんて、私が知るこっちゃない。
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