「ちょっと教えてくれませんかカレン」 『私』の部分は全くわたしには関係ないことだわ。 「ちょっとちょっとカレン」 関係ないから深く関わりたくない。 「カレンってば」 「なぁにセイジ」 今日も残業か。 もちろんセイジも残業。 気がつくといつもこんな遅い時間になる。 巨大フロアを細かいブースで仕切っているだけだから、同じフロアで働いている人間はいくらでもいるけれど、わたしたちのブースでは、わたしとセイジが二人だけになることもよくあった。