『「ねぇ」
 「…」
 「聞いてる? 呼んでんだけど」
 「ッ… な、何ですか…」
 「君、ゆずはちゃんだよね」
 「ち、違います」
 「分かってんだよ嘘つくなよ」
 「ッ…はい…」
 「なあお前さウザいんだけど何で生きてんだよ目障り死ね」
  女の人… 怖い…
 「お前こっから落ちて死ねば? 私が落としてあげてもいいけどw」
  何この人…
 「早く死ね」
 「じゃあねw 来世はマシな人になれるといいねw さよなら」
  はあ僕死ぬんだ
  楽になれるならいっか
 「…⁈」
  背中に大きな衝撃が走った
  やっと分かった自分は落とされたんだって』
「ッ!」
「夢…か…」
「⁈ あっ…」
 僕殺されかけたんだ…
 夢でよかった… でも、夢でよかったのかな死んだ…方が良いかな
 それにしてもここ片付けないとな
 コンコン
「ゆずはー?」
「起きてるー? 開けるよー」
「ッ…だ、だめ…!」
「… 朝ごはんするから早く降りてきー」
「う、うん」
 お母さんにバレたかな…
 片付けんと次こそバレるな…
         :
「おはよ…」
「おはよー! ゆずは…大丈夫?」
「え…?」
「顔色悪いよ…? 今日、学校休み…?」
「学校…行くよ…行ける…から」
「そう、? 無理したらだめやで」
「うん」
 ほんとは学校行きたくないけど
 行かないと…きっとッ
「ッハァハァハァ…」
「くす、り…」
 バタン
『《きもいまぢ死ねなんで生きてるん意味わからん》《死ね》《きっしょ》《ぶすすぎてw》』
 誰も助けてくれないんだ、w
 期待してた僕が悪かったw
 DMが数人のアンチでうまってく
 なんか生きてる意味が分かんなくなって
 また無性に切りたくなった
 もう僕の腕も心も全部が壊れてしまって
 誰にも助けを求めれなくなった
 血だらけの部屋をまた汚す
 一回切ったらやめられなくて
 〈暇になったら切る〉
 が続いていた
 「痛くない、?」僕が自傷行為をしていることが友達にバレたとき聞かれた
 もちろん痛い
 けど、DMで、学校で、ずっと死ねと言われ続けている自分には戒めが必要だと思う
 だから何を言われようが
 ”傷つける”
 自分がみんなに認めてもらえるまで
 壊れ続ける

 学校に行く といったくせに
 学校にも行かずに切り続けて
 僕の部屋は殺人現場のようになった
 床と壁についた血がきれいな鮮紅色をしていた