「……や、ううん! なんでもない」 「は?」 「いいの、気にしないで!」 すぐに先の言葉を取りやめた私のせいで、その目は明らかに怪訝な色を帯びた。 いや、本当は……。 〝さっき女の子たちが言ってたこと、本当?〟 って訊きたかったんだけどなぁ……。 なんとなく、怖くて訊けなかったんだ。 混乱の中後ろから聞こえてきた言葉。 私の聞き間違いなんかじゃないよね。 彗が誰とも付き合う気がないって、あの女の子たちに言ってたって。 それって、私とも……。