あれ? ちょっと待ってよ。 彗のことが好きなのって私──。 「宙くんに言った!?」 「んーん。わかりやすいから」 「私が?」 「そう」 うそー! なんか、ものすごくデジャブなのですが。 「いつからぁー?」 私は宙くんの肩を揺らしながら、真っ赤な顔で絶叫する。 「おっ、覚えてないけど、気づいたのはかなり前かな」 「う、うそ」 そんなにわかりやすいかな? ……でも肝心の本人は気づいてくれないのに周りにはバレバレって。 なんか……複雑。