偽りのアイドル

「ってかさ、ゆっきーってそんなキャラだったっけ?」


「思った、それ」


友希くんて、なんか生粋の機械人間みたいだなって思ってた。


こんな人間ぽいとこあるなんて、初めて知ったなあ。


「友希!! っ……発作か!!」


発作……?



乙葉(おとは)を呼べ!!」


おとは……?
知り合い…というか、
私と仲の良いファンの子の名前が七星(ななほし)乙葉(おとは)って名前だなあ……。


って、今はそんな暇ないけどっ!


「っ、はあ、はぁ……会長、だ…いじょうぶ……です」


「友希くん!!流石に……大丈夫じゃないでしょ!!」


さっきまであんなに体調悪そうだったんだよ!?


「そうだぞ、友希。
乙葉を連れてくるから、煌、保健室へ!」


「はーい!!」


「……って、知らないか……
は!?もう行ったぞ!?」


……煌は凄い行動力だからなあ。


「大丈夫じゃないですか?
私達も保健室に行きましょう」


「あ、ああ……
乙葉を連れて来てから、だけどな……」


まだ驚いてるねえ。


「了解です」


……。


「……ちなみに、乙葉さん、とは?」


「あ…知らなかったな。
乙葉は、生徒会の書記で、モデルだ。
本人が言うには、ドルオタ……“りおん”のオタクであり、“りおん”を超すアイドルになる、だそうだ」


……やっぱり、乙葉ちゃんかな。


「本名は?」


「ん? 七星乙葉だが」


本人だ……!!
いつか、また仲良くしたいなあ……。
じゃ、なくて……。


「…とりあえず、乙葉のもとへ向かうぞ」


「はい」


そして、着いたのは…屋上。


「……あの、屋上って入れるんですか?」


「ああ、一部の生徒はな」


つまり、生徒会とか、そういう一部の生徒、か。


……くだらない。