偽りのアイドル

「……会長、すみません」


……あれ?会長…?


あ!


「もしかして、曽根財閥の次男様ですか!?」


「あ、ああ……知っていたのか」


それは、もう、色んな話を。


七星学園の高等部生徒会長だから、七星学園だと知った瞬間から会えたらいいなぁと思ってました。


「天才だと聞かされています!」


……でも、なんかイメージと違ったな……気のせい、気のせい……。


「会長、意外でしょう?

“りおん”の事をいまでも推しているの。

確か、“りゅー”って名前でファンクラブだとか、
ライブだとかサイン会、握手会……ファンレターもしてたらしいし……」


……あ、やっぱり、りゅーくんだ。


しかも、今も推してくれてるって……えー……嬉しい。


けど……バレそうで複雑かも……ま、りゅーくんならバレても大丈夫っ!


あ、りゅーくんは毎回イベントに来てくれた、私も認知してるファンの子で、
アイドルを卒業した今も会いたいなぁって思っていた子の一人!


……卒業、ね。


アイドルなんて……嫌い、だから……やめて良かったんだ……。


……っと、そんな感じ。


「おい! 友希!!」


「……ぁ…すみません」


ほんとに悪気なさそう、いや、無いね、うん。


「会長が恥ずかしげも無く言っていたのにも関わらず、口止めされていたのを忘れていました」


んー……あのね、それ、すっごいバラしてるよ?


「友希〜〜っ!!!」


ほら、怒っちゃった。