偽りのアイドル

「桃香は莉音しか友達がいないのに……?」


……あれ?


桃香、さらっと貶されてる…。


「も〜! 友達いるも〜ん、煌くんとかさ」


「ちなみに……君達の名前は?」



「煌! 天音煌!」


「……天音莉央」


「莉央……か。興味深い」


眼鏡の端からちらっと見えた目は、獲物を捕まえようとするときのような……目だった。


「まあいい。行くぞ」


「はあい!」


「私は先教室行っとくね。またね」


「……またね」



「……りゅー先輩!! ちょい待ち!!」


「はあ?」


りゅー先輩…いいじゃん。


というか……もしかして、友希くん待ってんの?


「ゆっきーがもうそろ来るはずなんだけどな…」


あ、来た。


「……あのさ、煌。どうしてこんなとこに呼んだワケ?」


ゆ、友希くん…。目が、怖いです、はい……。


「いや〜編入なんだからゆっきーもいてほしいなぁってさ!!」


「……はあ。で。煌の隣のその女は?」


「姉ちゃんだって!!!」


「はあ!? 遺伝子バグってるわけ?
どうしたらこんな地味になんの?」


ぐっ……へ、変装してるからデス。


元々、地味かもだけど……。


「姉ちゃんかわいーじゃん!!!」


「こっ、煌!」


他所(よそ)でやってくれないか?」


「あっ…すみません!」