偽りのアイドル

「⋯⋯おはようございます」


「んぇ⋯⋯?
あ、おはよ⋯⋯」


カーテンの隙間から溢れる陽の光。

関係も、良くなって、

最初の、新しい一日がやってきた。



起きたのは友希の声。

友希がこんなにも近くにいる⋯⋯。

嬉しいなあ〜。



「姉上⋯⋯」


「駄目っ」


⋯⋯前みたいに『姉ちゃん』とは呼んでくれないのかな、?

少し期待を込めた瞳を友希へ向ける。


「⋯⋯姉、ちゃん」


「っ⋯⋯!」


まって、想像以上に嬉しすぎるよ、これ。


「⋯⋯叔母さんが朝ごはん作ってくれた。
今日休みだから、食べたら自由にしていいってさ」


「うん! 食べる!!」


久しぶりに食べた叔母さんのご飯は、懐かしくて、愛おしくて、なんだか泣けてきた。


「⋯⋯叔母さんは?」


「あー、今学園で働いてるって」


それは大変だ、と返す。

理事長って本当に休みないんだなあ⋯⋯。

私達生徒は、先生達に感謝しなきゃなっ。


「⋯⋯姉ちゃん、少ししたら散歩しない?」