偽りのアイドル

「で、では、乙葉達呼びますねっ」


「ええ」


さっきまで少し厳しい眼をしていた理事長は、今、とても優しい眼をしていた。


急いで乙葉に電話をかける。



「もしもし、乙葉? こっち来れる?」


『え、こっち?』


戸惑ってるなぁ。


「理事長室!」


『え、まあ…いいけど……』


「じゃ、すぐ来てね!」



ツーツーツー……。


よし!
次は友希くん!



「もしもし!
友希くん、理事長室来てね」


『え……はあ?』


「色々あるから〜」


『……』



ツーツーツー……。


あ、切られた。


そんなぁ。


来てくれるかな?
……さあね、わからない……。


「……あ、あなた、電撃すぎるわっ……。
うふふ、おかしいっ……ふふっ」


「え、あ、や、その……」


理事長がずっと笑ってる……変なことしたでしょうか…?


え、なんか……ちょっと怖い……っていうのは内緒で!


あ!
友希くんに、何するかの説明とか全部忘れてた……!
ま、大丈夫……だよね?

来てくれるだろうし!

……来てくれるよね?

……。

やばい、自信無い、けど……私は友希くんを信じるからね!