偽りのアイドル

*理事長の言い分*


皆さんご存知の通り、私は七星財閥反対派のトップです。


なぜなったか、ねえ。


そうね、まずは…七星財閥当主と意見が食い違った事と…


そして、最大の亀裂は、


私の最愛の姉さんを、モノとしか、

家柄しか、

──利用価値しか、

見ないから。


それに対して直してほしいと願ったの。


あの人、なんて言ったと思う?


聖奈(みな)に利用価値、以上があるとでも思うのか?』


なんて言うのよ?


信じられない。


私が姉贔屓なのはわかってる。


けど、妻なのよ?


それから、私は当主に反対してね。


反対派なんてものができたの。


確かに、できた要因は、乙葉の事よ。


でも、あの子は火種になっただけで、何も悪くないの。


悪いのは、私と当主。


ただ…乙葉と友希、それぞれ思い詰めてしまったみたいで。


二人共、性格も変わってしまって……本当にごめんなさい。


……私の懺悔はまだあるわ。


それは……乙葉の秘密について。


乙葉は……もう、残り4年なの。


生まれた時から、余命宣告されて……っ。


生まれた時に、心肺停止だったの……。


お医者様が良かったから、一命をとりとめたけど……

また、病気になってしまってね。


あと、10年しか生きられない、と言われたのは、6年前の事……。


乙葉に言うかは悩んでた。


けど、好きな事を、できるだけ沢山して欲しかったの。


だから、隠したの。真実を──。


莉央さん。いいえ、莉音さん。


私をどれだけ嫌ってもいい、だけど……身勝手だけれども……乙葉と仲良くしてやってください。