偽りのアイドル

*乙葉の言い分*


反対派を作ったのは、あたしのせい。


反対派の起源は……

あたしが、父上に見てもらえないから、家出した。
そして、友希との違いに気付いたの。


それで、友希と父上に酷い言葉を並べて……


あたしは、鈴音おばさんのとこに住ませてもらってる。


小さい頃は、友希と3人で遊んでたの。


だから、訪ねに行ってね。


二つ返事で承諾されたけど……


もちろん、話を聞かれて。


おばさん、激怒しちゃって。


あたしじゃなくて、父上に。


おばさん、元々父上と仲良くなくて、それで、こんな事に。


あー……ほんと、あたし、何してるんだろ。


世間からの評価を下げないために、翌日に、父上が連れ戻しにきた。


友希も連れて。


ごめんね、友希。


あの時、友希の事を考えずに、


『どうして、友希は、実の姉のあたしによそよそしいの!?
なんで、機械人間みたいなの!?
アホみたい!! バカじゃん!!
どうして父上に従うの!?
友希なんて……いなければ……あたしだって、父上に見てもらえたのにっ……!!』


なんて、
思ってもいない
……いや、心の奥底に眠っていた、言うつもりなんて無かった、
酷い事言っちゃって。


どれだけ謝っても、許されない。


それだけの事を私はしてしまった。


確かに本心だった。


けど、言ったらダメなこと。


今は、父上と仲良くしたいなんてないし、
ただの姉弟ゲンカだったのに、
あたしが、それ以上に発展させた。


友希はそれから、聞いた話だと、
仲の良かった友達と、仲が悪くなって、
孤立した。

誰とも関わらなくなったって。


あたしのせいだ。


あたしのせいで、人間不信にさせた。


でもね、煌くんと関わって、
人を信じて、
アイドルして……──。


私は、煌くんに本当に感謝してる。


煌くんがいなければ、まだ、闇に染まっていただろつから……──。