偽りのアイドル

話が終わり、理事長の所へ向かう。


「失礼します」


「あら? 誰かしら……。
莉央さん、どうしたの?」


「あの、七星財閥について……教えて頂きたくて」


「あら。
……仁奈に何か言われたの?」


え?


「いえ……」


「……そう」


「あ、嫌なら言わなくても……」


「いえ。
言うわ。
私と、七星財閥の因縁を……──」


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分からない。


理事長の言葉を聞いたら、もしかしたらの憶測が、全て外れた。


次は、友希くんだ。


友希くんにも電話する。


『……あの、なんすか。
りおんが』


「え? どうしたの?」


『だから、あんた、アイドルのりおんでしょ?』


っ、あ。


忘れてた。


っていうか、なんでバレて……。


やばい。


『はあ……隠さなくていいですよ』


「っ……。
はい、そう、です……。
ね、言わないでっ……!
メディアにバレたら、その……大惨事になるかもって言われてて、社長にド叱られるから……」


『はあ?
そりゃあ大惨事になりますよね!?
りおんですよ!?』


「……?」


ただのりおんじゃん?


どうして?


『はぁ……黙っときます。
でも、
俺、あんたがりおんだって認めないんで』


が、ガーン……。


でも、仕方ないよね……りおんがこんなちんちくりんでポンコツだもの……。


『……で、なに言うために電話なんてしてきたんですか?』


「あ、うん。
七星財閥のこと、教えてほしいなって……」


『そうですね。
では、俺の、姉上と叔母上への懺悔から、始めますか……──』


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なんで。


これって……なによ。


誰も、誰も、悪くないっ!!


一回、整理してみる。