偽りのアイドル

「それがね、押しまくったら折れたの!!!」


「……はあ……」


あ、あれ? 呆れられた…?


「……行きますか」


「う、うんっ!」


「りおちゃ、遅かったね〜!!
って……友希……おひさ、だね……」


「姉上、お久しぶり、です」


「ゆっきーと乙葉ちゃんて、家族なんだ〜」


「「あ……うん」」


「「ふふっ」」


二人があまりにもシンクロしてたから、笑っちゃった。


「今日は、なんのレッスンなの!?」


「こ、煌くん……そんな押さないで……危ないからっ。
……えと、ダンスしよっかなぁって──」


「え、マジ!? 頑張る〜!」


だから! 煌は、反応早すぎっ!
驚いてるでしょ!


「俺と姉ちゃん、ダンス好きなんだぁ!!」


「……ん、まぁ」


好き、だね。


ダンス“は”。


「……私、歌は嫌いなんだよね〜、だから、歌えない」


「「え?」」


「……」


「ごめんね? 乙葉」


「でも……綺麗な、鼻歌だったよ?」


え……いつ……。


「……先輩……歌、嫌いなんですか?」


「あ〜……うん……あはは」


「……」


「りおちゃ、大丈夫!
とりあえず、ダンスレッスンしよ?」


「……うん」