偽りのアイドル

「──今から、第3回全校学力テスト優秀者表彰式を執り行う」


「「「「っ……」」」」


一気に空気が、変わった。


「まずは、学年首席、次席。
幼稚舎、1年、首席──……
……中等部、3年、首席、七星友希!
続いて次席、天音煌!」


あ……! 友希くん! 煌!


惜しいなあ。


まあ、流石友希くんだね。


ありえないほど怪物だっ。


「高等部、1年、首席──」


っ……。


「天音莉央!」


……や、ったぁ。


1位取れたの!?


社長と風海に誇れる…!


「続いて次席、西園寺仁(さいおんじじん)!」


「っ……!!!」


「高等部、2年、首席、天王寺(てんのうじ)(ひびき)
続いて次席、一ノ(いちのせ)琥珀(こはく)!」


……なんか、聞いたことある財閥の名前ばっかでる……。


確か、天王寺財閥さんも、一ノ瀬財閥さんも、りおんに投資してくださったんだよね。


ファンレターも来たし……。


ライブにも来ていただいたみたい!


「高等部、3年、首席、曽根龍牙!
続いて次席、七海(ななみ)美羽(みう)!」


「やはり、今回も生徒会メンバーの方々でしたわ。
ですが……莉央、煌とは誰かしら」


「ええ!? 仁様に勝つなど……」


「初めて聞いたわよね?」


「ええ」


凄い会話だなあ。


「聞いて! 1−Sクラスに編入してきたんですって」


「そうなの!? あの編入試験を!?」


「まさか…」


「でも、事実らしいわよ?」


……そんな凄いの?


「しかも、姉、弟揃って!」


「〜〜……では、全体の結果を発表する。
首席、3年曽根龍牙、1年七星友希、1年天音莉央!
3人は満点である」


あ……満点…?


え……満点!?


嬉しい!


「流石曽根様、友希様だわ……にしても、莉央って誰よ」


……私とは言い出せない……。


「りおちゃ〜! おめでと〜!!」


「莉央は天才なんだな」


……空気を読むって言葉知ってますか?


お二人さん。


「あ〜、ありがとうございます」


「え、この地味が1位? ありえないわ」


「ね〜ほんと」


「……」


知らない。


気に掛ける義理もない。


勝手に言っておけばいい。


けど、気になるのも、気に病むのも、事実。


こればっかりは、アイドル時代から仕方ないと割り切ってたけどね……。