偽りのアイドル

「りおちゃ〜」


……?


「Sクラスは待遇されてるの」


へえ……。


「全学年Sクラス……だけ特校舎っていう校舎にあるの。
他は普通の校舎だけどね」 


……。


「で、そこの全学年合わせたTOP10が生徒会メンバーになるの。
その人達は、もっと待遇される」


そんなのっ……。


「おかしいじゃん。
どうして……勉強ができるだけで……!!」


不公平でしょう?


「……ん〜鈴音おばさんが言うには、競い合ってほしいから、だってさ」


「……」


だとしても…。


「……一回鈴音おばさんに会いに行く?」


「……行く」


一度……会ってみようかな……。



────────**
────**



「コンコン──
鈴音おばさん、失礼しまーす」


「失礼します」


どんな人なのか、緊張して入った瞬間、


「あらあらまあまあ……!!」


「……へ?」


「どうしたの、乙葉。
こんなに可愛い子を連れてきて」


「えへへ、でしょ!
あたしの親友!!」


「……こんにちは。
天音莉央です」


「ふふ。
仁奈(にな)から話は聞いてるわ」


仁奈……社長か。


「母と仲が良いみたいですね」


「ええ……そうね」


「っ、ええぇ!?!?」


乙葉…?

あれ?

知らなかった…?


「そ、そうなの!?」


「ええ。
まあ、家柄的に最近はアレですがね」


……仲が良くても、家柄のせいで、そうなるかも知れない。


……悲しいなぁ。