特技、誇れること、好きなもの、何もない空っぽなわたし。
よくある少女漫画や小説なんかのヒロインは平凡なんて言いつつも、目標達成が出来たり、仲の悪かったクラスメイトと分かり合えたり、恋が実ったりする。
でもわたしはそんな平凡と自称しているヒロイン達より平凡だった。わたしが輝けたのは一瞬で瞬きをする間に過ぎていった。
中学生になったわたしはもう輝くことの出来ない薄汚れた石ころ同然。
「いってきます」
薄手の上着を羽織ってスマホをポケットに滑り込ませた。
リビングに向かって軽く言うとキッチンのカウンターからお母さんが顔を覗かせた。
「今日も行くのね。行ってらっしゃい」
あまりわたしに干渉しない母と、わたしには1ミリの興味を示さない父の元だと夜の9時に少し外出するくらいなら簡単だった。
家を出て数分歩くと住宅街とは思えないほど開けた広場に出る。昼間は小学生やら中学生、まれに高校生らしき人や親子が走り回ったり遊具で遊んだりしているが今は誰も居ない。普段からは考えられないほど静まり返っている。
でもわたしはここに遊びにきた訳では無い。
遊具の前では足を止めずにそのまま広場の隅にある壊れかけで錆びついている階段を登る。
しばらく登り続けると高台に着いた。
ここがわたしの居場所。
この高台から真っ黒な空に光る星を1人で見ている時間が1番好き。
よくある少女漫画や小説なんかのヒロインは平凡なんて言いつつも、目標達成が出来たり、仲の悪かったクラスメイトと分かり合えたり、恋が実ったりする。
でもわたしはそんな平凡と自称しているヒロイン達より平凡だった。わたしが輝けたのは一瞬で瞬きをする間に過ぎていった。
中学生になったわたしはもう輝くことの出来ない薄汚れた石ころ同然。
「いってきます」
薄手の上着を羽織ってスマホをポケットに滑り込ませた。
リビングに向かって軽く言うとキッチンのカウンターからお母さんが顔を覗かせた。
「今日も行くのね。行ってらっしゃい」
あまりわたしに干渉しない母と、わたしには1ミリの興味を示さない父の元だと夜の9時に少し外出するくらいなら簡単だった。
家を出て数分歩くと住宅街とは思えないほど開けた広場に出る。昼間は小学生やら中学生、まれに高校生らしき人や親子が走り回ったり遊具で遊んだりしているが今は誰も居ない。普段からは考えられないほど静まり返っている。
でもわたしはここに遊びにきた訳では無い。
遊具の前では足を止めずにそのまま広場の隅にある壊れかけで錆びついている階段を登る。
しばらく登り続けると高台に着いた。
ここがわたしの居場所。
この高台から真っ黒な空に光る星を1人で見ている時間が1番好き。


