「悪いな、美璃。お前とはもう付き合えない」
今まで見たこともないような冷たい視線を美璃に向け、きっぱり宣言したのは美璃の彼氏……今となっては元カレの中原 冬治。
艶やかな茶髪を襟足まで伸ばした冬治は、すらっとした体躯も相まって、大変見た目がいい。
いわゆるイケメンである。
しかしそれもそのはず。
彼の職業はモデルなのだ。
イケメンでなければ務まらない仕事である。
大手芸能事務所【ヴィリオン】に所属しており、世間ではそれなりに人気もある。
今日もお洒落なグレーベースのカジュアルスーツを着て、胸元は広めに開けている。
服装も含めて、いかにもモデルらしい洗練された雰囲気がある彼だが、今、その顔には、非常に冷たい表情が浮かんでいた。
「……なんで?」
美璃は詰まったようになった喉から、なんとか言葉を絞り出した。
でも薄々、わかっていたのだ。
冬治の連絡は最近、途切れがちだった。
会うのも二週間に一度ほどになっていた。
大学からの付き合いである冬治と、これほど距離ができてしまったのなら、きっとなにかあるのだろうと思っていた。
最悪の場合、新しい好きなひとでもできたのかもしれない、と思っていたのだが、現実は『最悪』以上のものであった。
今まで見たこともないような冷たい視線を美璃に向け、きっぱり宣言したのは美璃の彼氏……今となっては元カレの中原 冬治。
艶やかな茶髪を襟足まで伸ばした冬治は、すらっとした体躯も相まって、大変見た目がいい。
いわゆるイケメンである。
しかしそれもそのはず。
彼の職業はモデルなのだ。
イケメンでなければ務まらない仕事である。
大手芸能事務所【ヴィリオン】に所属しており、世間ではそれなりに人気もある。
今日もお洒落なグレーベースのカジュアルスーツを着て、胸元は広めに開けている。
服装も含めて、いかにもモデルらしい洗練された雰囲気がある彼だが、今、その顔には、非常に冷たい表情が浮かんでいた。
「……なんで?」
美璃は詰まったようになった喉から、なんとか言葉を絞り出した。
でも薄々、わかっていたのだ。
冬治の連絡は最近、途切れがちだった。
会うのも二週間に一度ほどになっていた。
大学からの付き合いである冬治と、これほど距離ができてしまったのなら、きっとなにかあるのだろうと思っていた。
最悪の場合、新しい好きなひとでもできたのかもしれない、と思っていたのだが、現実は『最悪』以上のものであった。



