ユキは、昨夜来た由奈のメッセージに恐怖を覚えながら眠りについたのだが、なかなか眠れず
寝不足のまま、出社した。
出社すると、井村と保坂は、「おはよう」とユキを出迎えるが、由奈は、相変わらず無視をしてる。
「許さない」って一体、どういう意味なのだろう?
ユキは、小さな疑問を抱きながら、席に着こうとすると、あるものがなくなってることに気づいた。
「(企画が採用されたお祝いで五十嵐先輩からもらったボールペンがない?)」
ピンク色で白いネコ柄のかわいい0.5のボールペンがなくなってることに気づいた。
由奈の席を見るとピンク色で白ネコ柄のボールペンがあることに気づく。
「(由奈先輩、そのボールペン、もってなかったはず・・・でも盗んだという証拠もないし、そもそも
先輩を疑うのもよくない。疑ったら余計にこじれる)」
ユキの視線に気づいた由奈は、キッとにらんだ。
まるで「こっち見るんじゃない」と言ってるかのようだった。
ユキは、しょぼんとして、落ち込んだものの、上司からの頼まれた仕事を黙々とこなすだけだった。
「(あのペン、五十嵐先輩からもらったものなのに・・・・)」
ユキは、由奈が窃盗した証拠もないので、訴えるすべがないため、悔しさをにじませたのだった。
退社後、ユキは、トボトボとした気持ちになりながら、帰路についていた。
昼は、最近、井村と保坂と一緒に食べてるため、ひとりよりはマシだったが、思いを寄せていた五十嵐先輩から
プレゼン採用された記念でもらったボールペンを由奈に盗られたのが何より悔しかった。
ふと、大きな文房具屋の前に立ち止まった。
「(もしかしたら同じボールペンあるかも・・・)」
ユキは、淡い期待を寄せながら、ふらりと立ち寄った。
ボールペンコーナーへ行くと、五十嵐からもらったあのピンク色で白ネコ柄のボールペンがあったのだ。
「(1本500円。ちょっと高いな・・・。でも自分で稼いだお金出し、また五十嵐先輩からもらったものだと思えば)」
とユキは、ボールペンを購入した。
帰宅後、今度、また盗まれたら嫌なので自宅で使うことにした。
幸い、あのボールペンは、ラスト一個で手に入ったので、ある意味ラッキーだった。
翌日、ユキが出社すると今日は、由奈は家の用事があるらしく欠席、五十嵐先輩も家の用事があるとのことで欠席していた。
「(二人同時休みなんて・・・)」
ちょっと不自然だったが、でもちょっとだけ気が楽なのは、確かだった。
昼休み、ユキは、屋上で一人でコンビニ弁当を食べていた。仲良い先輩二人は、パワーランチという名目で不在だからだ。
寂しさ感じつつも今は、ちょっと苦手になってきた由奈もいないことで気が楽な自分がいた。
「あれ?宮島さんじゃん。どうしたの?」
五十嵐先輩だ。確か、休みじゃなかったのか?とユキは、不思議に感じた。
「実はさ、用事が思った以上に早く終わってさ、会社に無理言って、午後出社させてもらったんだよね。
どうしたの?保坂と井村いないじゃん。」
「ごはん食べながら、仕事の打ち合わせだそうです・・・」
「あ~。パワーランチってやつか。大変だなぁ。上司とご飯食べるのってすげー緊張するからな」
軽くあははと笑いながら、五十嵐は、空を見上げた。
「ねぇ、俺もちょっとご飯一緒に食べてもいい?」
「でも由奈先輩と一緒の方がいいんじゃ・・・・」
「あ~。あいつか・・・。別に好きでもなんでもねぇよ。ただの同僚ってだけだし。」
「でもお付き合いとかしてるんじゃ・・・」
「何度も断ってるから平気だよ。付き合ってもねぇよ。俺が本当に好きな人、知りたい?」
そう言って五十嵐は、ユキの顎を軽くクイッと持ち上げた。
そして、囁いた。
「俺が好きなのは・・・・ユキ。君だよ。」
寝不足のまま、出社した。
出社すると、井村と保坂は、「おはよう」とユキを出迎えるが、由奈は、相変わらず無視をしてる。
「許さない」って一体、どういう意味なのだろう?
ユキは、小さな疑問を抱きながら、席に着こうとすると、あるものがなくなってることに気づいた。
「(企画が採用されたお祝いで五十嵐先輩からもらったボールペンがない?)」
ピンク色で白いネコ柄のかわいい0.5のボールペンがなくなってることに気づいた。
由奈の席を見るとピンク色で白ネコ柄のボールペンがあることに気づく。
「(由奈先輩、そのボールペン、もってなかったはず・・・でも盗んだという証拠もないし、そもそも
先輩を疑うのもよくない。疑ったら余計にこじれる)」
ユキの視線に気づいた由奈は、キッとにらんだ。
まるで「こっち見るんじゃない」と言ってるかのようだった。
ユキは、しょぼんとして、落ち込んだものの、上司からの頼まれた仕事を黙々とこなすだけだった。
「(あのペン、五十嵐先輩からもらったものなのに・・・・)」
ユキは、由奈が窃盗した証拠もないので、訴えるすべがないため、悔しさをにじませたのだった。
退社後、ユキは、トボトボとした気持ちになりながら、帰路についていた。
昼は、最近、井村と保坂と一緒に食べてるため、ひとりよりはマシだったが、思いを寄せていた五十嵐先輩から
プレゼン採用された記念でもらったボールペンを由奈に盗られたのが何より悔しかった。
ふと、大きな文房具屋の前に立ち止まった。
「(もしかしたら同じボールペンあるかも・・・)」
ユキは、淡い期待を寄せながら、ふらりと立ち寄った。
ボールペンコーナーへ行くと、五十嵐からもらったあのピンク色で白ネコ柄のボールペンがあったのだ。
「(1本500円。ちょっと高いな・・・。でも自分で稼いだお金出し、また五十嵐先輩からもらったものだと思えば)」
とユキは、ボールペンを購入した。
帰宅後、今度、また盗まれたら嫌なので自宅で使うことにした。
幸い、あのボールペンは、ラスト一個で手に入ったので、ある意味ラッキーだった。
翌日、ユキが出社すると今日は、由奈は家の用事があるらしく欠席、五十嵐先輩も家の用事があるとのことで欠席していた。
「(二人同時休みなんて・・・)」
ちょっと不自然だったが、でもちょっとだけ気が楽なのは、確かだった。
昼休み、ユキは、屋上で一人でコンビニ弁当を食べていた。仲良い先輩二人は、パワーランチという名目で不在だからだ。
寂しさ感じつつも今は、ちょっと苦手になってきた由奈もいないことで気が楽な自分がいた。
「あれ?宮島さんじゃん。どうしたの?」
五十嵐先輩だ。確か、休みじゃなかったのか?とユキは、不思議に感じた。
「実はさ、用事が思った以上に早く終わってさ、会社に無理言って、午後出社させてもらったんだよね。
どうしたの?保坂と井村いないじゃん。」
「ごはん食べながら、仕事の打ち合わせだそうです・・・」
「あ~。パワーランチってやつか。大変だなぁ。上司とご飯食べるのってすげー緊張するからな」
軽くあははと笑いながら、五十嵐は、空を見上げた。
「ねぇ、俺もちょっとご飯一緒に食べてもいい?」
「でも由奈先輩と一緒の方がいいんじゃ・・・・」
「あ~。あいつか・・・。別に好きでもなんでもねぇよ。ただの同僚ってだけだし。」
「でもお付き合いとかしてるんじゃ・・・」
「何度も断ってるから平気だよ。付き合ってもねぇよ。俺が本当に好きな人、知りたい?」
そう言って五十嵐は、ユキの顎を軽くクイッと持ち上げた。
そして、囁いた。
「俺が好きなのは・・・・ユキ。君だよ。」



