さよなら、やさしいウソつき

由奈とご飯食べてる時、ユキは、ある決心がつき、自宅へついてから正式はお返事をすることに。
さっそくメッセージアプリを立ち上げ、名前を選択する。


<中島俊哉>の文字を押す。


そして、ユキは、震える指先で「告白のお返事決まったよ」と打つ。
バクバクバクバクとうるさいくらいに鳴る心臓とブルブルブルブルと震える指先
そのあとに続くメッセージを打つのがとても緊張する。

メッセージの続きを打つまでに10分もかかった。
1分の時間がとても長く感じ、10分が20分もかかったかのように思えた。
ユキは「あなたとお付き合いしてもいいですか?」と打ち、震える指で送信を押す。

長い緊張から解放されたユキは、ベッドに寝転んだ。
「は~~~。緊張する。異性とメッセージやり取りするのにこんなにも緊張するものなんだ。」

寝転んでから10分後、スマホのバイブ音が鳴る。ユキは、ハッとして画面を見る。
<中島俊哉さんからメッセージが来ています。>

その文字を見たユキは、ますます緊張した。心臓も前よりも音が激しく鳴る。
震える指で画面をタップする。
メッセージの内容は?フラれたらどうしよう・・・。

不安と緊張と闘いながら、開くと

『ありがとう。僕もユキさんとお付き合いしたいです。よろしくお願いします。』

”ユキさん” 前までは、苗字呼びだったのが突然の名前呼びに思わずドキドキが止まらないユキ。
彼もまた緊張したんだろうなぁと考えると胸のときめきを覚えたユキは、思わずニヤついてしまった。
今日もまた眠れない夜になりそうだなぁ。


翌朝、出社すると由奈や五十嵐、他社員はすでに出社していた。
今日は、早朝会議があるんだったことを思い出したユキ。
自分のデスクに行くと、由奈から「おはよう」と笑顔で言われ、ユキもまた「おはよう」と返す。

「昨日、ありがとうございました。」
「ううん。大丈夫。それよりどうだった?告白。うまくいった?」
「は、はい。」

ちょっと照れ臭いと思いつつ、ユキは、返事をした。

「そっか~。よかったね!ユキちゃん、幸せになるんだよ。」
「ありがとうございます。」

部長からの号令で早朝会議をはじめ、ユキは、仕事に精を出した。
今頃、中島君は何してるのかと考えながら。