帰宅途中のユキは、今夜は、スーパーの総菜でも買おうとスーパーに寄った。
野菜売り場をうろついていると、俊哉によく似た男性がいた。
ユキは、声をかけてみようと思ったが、高梨らしき人物がいた。
高梨は、俊哉に腕を回してる様子だった。
「(なに?なんなの?俊哉、高梨さんと一体、どういう関係?)」
それに警察官は、忙しいはずじゃ?たまたま、非番?
考えがいろいろめぐっている。
ユキは、思考回路が停止してしまい、キャベツと豚肉だけ買って、家に帰った。
さっそくスマホに俊哉に連絡をいれた。
<今日、スーパーでたまたま見かけたけど、高梨さんとどういう関係なの?>
浮気を疑いたくはないが、確認せざるを得ない状況だからだ。
数分後、俊哉から返事がきた。
<スーパーにいなかったよ。人違いじゃねぇの?>
絶対に嘘だ。これ以上、問いただしても俊哉に嫌われる一方だ。
考えすぎないようにしてもやはり気になってしまう。
俊哉の嘘は、わかってるが、いつか、いつか必ず打ち明けてくれることをユキは、信じることにした。
あまりよく眠れなかったユキは、あくびをしながら出社した。
高梨は、さっそくユキに「寝不足?」と聞いてきた。
ユキは、昨日のこともあって高梨と気まずさもあったが、表面上で「うん。ちょっとね」とだけ答えた。
それに関して高梨は、「そう。無理しないでね。」とだけ言った。
人の彼氏を奪っておいてよく平然と話しかけられるな。
と内面は、怒りでいっぱいだった。前の斎藤由奈に関しての事件が解決したと思ったら、今度は、彼氏の略奪だ。
ユキは、「(女って面倒くさいな・・・)」とちょっとだけ思った。
特に何もない、平凡な一日を過ごしたユキは、自宅で自炊をして、ごはんを食べて、風呂に入り、寝ることに。
明日は、休日。何も予定もないため、家でのんびり過ごそうと思った。
するとスマホが鳴り響いた。
画面を見ると、高校時代のクラスメイト・有馬にいなからだった。
「もしもし?ユキ。今、電話大丈夫?」
「うん。平気。」
「よかった。ねぇ、明日、暇だったらさ、一緒に映画見に行こうよ。ちょうど一緒に見に行く予定の友達が
急用入って行けなくなったんだ。」
「そうなんだ。いいよ。」
「本当?ありがとう。明日の午前10時に映画館前に集合ね。地図を後で送るから!」
ユキは、ちょうどよい気分転換になると喜んだ。友達と映画見て、気持ちをリフレッシュさせようと思ったのだった。
午前9時50分、ユキは、待ち合わせ場所にいた。にいなも5分後に来て、二人で映画館にむかった。
「久しぶりだね。ユキ。ぜんぜん変わってない~」
「にいなだって変わってないよ。」
「私は、ちょっとダークショコラに染めたよ。雰囲気ぜんぜん違うでしょ。」
たしかににいなは、高校時代と比べて大人っぽくなってる。
ユキは、ちょっとうらやましくなった。
「今日、見る映画なんだけど、話題になってたアニメのやつなんだけど、平気?」
「あ。なんか受賞してたやつ?うん。」
映画館について二人は、コーヒーを頼んで館内へ入った。カップルや友人同士が多い印象だった。
「もうすぐ始まるね!楽しみ~」
「・・・・・・・」
「ユキ?大丈夫?」
「あ~。うん。ごめんごめん。」
タイトルが「罪と愛」だったため、つい俊哉と高梨のことが重なってしまったととても言えなかった。
上映中も内容は、入ってこなかったものの、時々、俊哉の顔が浮かんだりして複雑だった。
終了後、にいなに声かけられるまで気づかなかった。
「カフェでちょっと感想語り合わない?」
「うん。いいね。行こう!」
カフェに入った二人は、カフェラテとアイスティーとケーキを頼んだ。
「ユキ、なんか悩んでる?」
「どうしてわかるの?」
「明らかにさ、高校時代のユキとちょっと雰囲気違うってわかっちゃった。」
「実は、中島君って覚えてる?」
「あ~あの中島・・・俊哉だったっけ?」
にいな、覚えてないなと思ったが、心の中でとどめた。
「会社の同僚と二人きりで歩いてるの見たんだよね。私と俊哉って付き合ってるんだけど・・・」
うまくまとまらない言葉ににいなは、「あ~」とわかったかのようにうなづいた。
「私の知り合いに探偵をやってる人がいるから、ちょっと依頼してみない?」
「え?」
「中島君が務めてる交番ってうちの近くだけど、最近、ぜんぜん姿見ないよ。夜勤でも見ないし。」
嘘・・・・。最近、交番勤務してないんだ・・・。
ユキは、絶句した。
「だから、どうする?依頼する?私の友達って言えば依頼料半額の10万になるよ」
息をのんだ。依頼をして、調べてみるか調べないか悩む。
でもこのモヤモヤした気持ちが少しでも軽くなるのなら選択肢はひとつ。
「お願い・・・します!」
野菜売り場をうろついていると、俊哉によく似た男性がいた。
ユキは、声をかけてみようと思ったが、高梨らしき人物がいた。
高梨は、俊哉に腕を回してる様子だった。
「(なに?なんなの?俊哉、高梨さんと一体、どういう関係?)」
それに警察官は、忙しいはずじゃ?たまたま、非番?
考えがいろいろめぐっている。
ユキは、思考回路が停止してしまい、キャベツと豚肉だけ買って、家に帰った。
さっそくスマホに俊哉に連絡をいれた。
<今日、スーパーでたまたま見かけたけど、高梨さんとどういう関係なの?>
浮気を疑いたくはないが、確認せざるを得ない状況だからだ。
数分後、俊哉から返事がきた。
<スーパーにいなかったよ。人違いじゃねぇの?>
絶対に嘘だ。これ以上、問いただしても俊哉に嫌われる一方だ。
考えすぎないようにしてもやはり気になってしまう。
俊哉の嘘は、わかってるが、いつか、いつか必ず打ち明けてくれることをユキは、信じることにした。
あまりよく眠れなかったユキは、あくびをしながら出社した。
高梨は、さっそくユキに「寝不足?」と聞いてきた。
ユキは、昨日のこともあって高梨と気まずさもあったが、表面上で「うん。ちょっとね」とだけ答えた。
それに関して高梨は、「そう。無理しないでね。」とだけ言った。
人の彼氏を奪っておいてよく平然と話しかけられるな。
と内面は、怒りでいっぱいだった。前の斎藤由奈に関しての事件が解決したと思ったら、今度は、彼氏の略奪だ。
ユキは、「(女って面倒くさいな・・・)」とちょっとだけ思った。
特に何もない、平凡な一日を過ごしたユキは、自宅で自炊をして、ごはんを食べて、風呂に入り、寝ることに。
明日は、休日。何も予定もないため、家でのんびり過ごそうと思った。
するとスマホが鳴り響いた。
画面を見ると、高校時代のクラスメイト・有馬にいなからだった。
「もしもし?ユキ。今、電話大丈夫?」
「うん。平気。」
「よかった。ねぇ、明日、暇だったらさ、一緒に映画見に行こうよ。ちょうど一緒に見に行く予定の友達が
急用入って行けなくなったんだ。」
「そうなんだ。いいよ。」
「本当?ありがとう。明日の午前10時に映画館前に集合ね。地図を後で送るから!」
ユキは、ちょうどよい気分転換になると喜んだ。友達と映画見て、気持ちをリフレッシュさせようと思ったのだった。
午前9時50分、ユキは、待ち合わせ場所にいた。にいなも5分後に来て、二人で映画館にむかった。
「久しぶりだね。ユキ。ぜんぜん変わってない~」
「にいなだって変わってないよ。」
「私は、ちょっとダークショコラに染めたよ。雰囲気ぜんぜん違うでしょ。」
たしかににいなは、高校時代と比べて大人っぽくなってる。
ユキは、ちょっとうらやましくなった。
「今日、見る映画なんだけど、話題になってたアニメのやつなんだけど、平気?」
「あ。なんか受賞してたやつ?うん。」
映画館について二人は、コーヒーを頼んで館内へ入った。カップルや友人同士が多い印象だった。
「もうすぐ始まるね!楽しみ~」
「・・・・・・・」
「ユキ?大丈夫?」
「あ~。うん。ごめんごめん。」
タイトルが「罪と愛」だったため、つい俊哉と高梨のことが重なってしまったととても言えなかった。
上映中も内容は、入ってこなかったものの、時々、俊哉の顔が浮かんだりして複雑だった。
終了後、にいなに声かけられるまで気づかなかった。
「カフェでちょっと感想語り合わない?」
「うん。いいね。行こう!」
カフェに入った二人は、カフェラテとアイスティーとケーキを頼んだ。
「ユキ、なんか悩んでる?」
「どうしてわかるの?」
「明らかにさ、高校時代のユキとちょっと雰囲気違うってわかっちゃった。」
「実は、中島君って覚えてる?」
「あ~あの中島・・・俊哉だったっけ?」
にいな、覚えてないなと思ったが、心の中でとどめた。
「会社の同僚と二人きりで歩いてるの見たんだよね。私と俊哉って付き合ってるんだけど・・・」
うまくまとまらない言葉ににいなは、「あ~」とわかったかのようにうなづいた。
「私の知り合いに探偵をやってる人がいるから、ちょっと依頼してみない?」
「え?」
「中島君が務めてる交番ってうちの近くだけど、最近、ぜんぜん姿見ないよ。夜勤でも見ないし。」
嘘・・・・。最近、交番勤務してないんだ・・・。
ユキは、絶句した。
「だから、どうする?依頼する?私の友達って言えば依頼料半額の10万になるよ」
息をのんだ。依頼をして、調べてみるか調べないか悩む。
でもこのモヤモヤした気持ちが少しでも軽くなるのなら選択肢はひとつ。
「お願い・・・します!」



