──── は?
「桐生さんって私を妹か何かだと思ってますよね」
思えてたら苦労してねえっての。
「私、妹じゃないです」
いや、分かってんだよ、んなことは。
つーか……なんで機嫌悪ぃんだよ。
「怒ってんのか」
「怒ってないですよ、別に」
「怒ってんだろ」
「怒ってない」
「なんだよ」
「なんでもないです」
──── マジで分かんねえ……。
俺のことを“掴めない”だのなんだの言ってるが、俺からするとお前の方が掴めねぇんだけど。
女の顔色なんざ、いちいち伺ったことねえし。
機嫌が良いだの悪いだの、俺の知ったこっちゃなかったからな。
「好きなもん買ってやる」
「…………はい?」
「だから機嫌直せ」
「うわぁ……そりゃアウトだわ、誠」
「あ?」
「結構ですっ!!!!」
プンスカしながら先を歩く梓。
それすらも可愛いと思う俺は、どっかおかしいのか?
「つーか、なんで怒ってんだ」
「『女なんてどれも変わらん』なーんてスカしてたツケが、とうとう回ってきたね~。誠」
「あ?」
「ま、せいぜい頑張りなよ。恋愛初心者さん」
「チッ。別にそんなんじゃねぇ」
「桐生さんって私を妹か何かだと思ってますよね」
思えてたら苦労してねえっての。
「私、妹じゃないです」
いや、分かってんだよ、んなことは。
つーか……なんで機嫌悪ぃんだよ。
「怒ってんのか」
「怒ってないですよ、別に」
「怒ってんだろ」
「怒ってない」
「なんだよ」
「なんでもないです」
──── マジで分かんねえ……。
俺のことを“掴めない”だのなんだの言ってるが、俺からするとお前の方が掴めねぇんだけど。
女の顔色なんざ、いちいち伺ったことねえし。
機嫌が良いだの悪いだの、俺の知ったこっちゃなかったからな。
「好きなもん買ってやる」
「…………はい?」
「だから機嫌直せ」
「うわぁ……そりゃアウトだわ、誠」
「あ?」
「結構ですっ!!!!」
プンスカしながら先を歩く梓。
それすらも可愛いと思う俺は、どっかおかしいのか?
「つーか、なんで怒ってんだ」
「『女なんてどれも変わらん』なーんてスカしてたツケが、とうとう回ってきたね~。誠」
「あ?」
「ま、せいぜい頑張りなよ。恋愛初心者さん」
「チッ。別にそんなんじゃねぇ」



