私でいう“美冬”が、桐生さんはこの“親友さん”なんだと思う。
──── 良かった。桐生さんにも弱音を吐ける“存在”がちゃんと居て。
・・・・いや、桐生さんは弱音を吐くタイプではないか。
そう思うと、桐生さんは日頃無理をしているんじゃないか……とか、多忙なのに私がお裾分けなんかしに行ったから、面倒な関係性になったな……とか、後悔してるんじゃないかって、徐々に不安になってきた。
桐生さんは表情じゃ感情掴みづらいし、言葉で伝えてくれるタイプでもないし……というか、言葉足らずだし。
私が浮かれてるだけで、本当はめちゃくちゃ迷惑なんじゃないかな……。
「……あの、すみません。着替えてきます」
「はいは~い。いってらっしゃい」
笑顔で桐生さんと肩を組み、私に手を振る親友さん。その隣には、私の瞳を捉えて離そうとしない桐生さん。
その瞳は、すべてを見透かしそうで怖かった。
「どうした」
桐生さんは、私のちょっとした変化にも気付いてしまう。……いや、私が表情に出しすぎなのかな?あまりそういうタイプじゃなかったはずなんだけど……。
そして私は、桐生さんから目を逸らした。
「いや?なんでもないですよ~。すぐ着替えてきますね!」
桐生さんは私に『後悔してねぇか』って聞いたけど、それは私のセリフだったかもしれない。
──── 桐生さん。私との関係に後悔していませんか?
──── 良かった。桐生さんにも弱音を吐ける“存在”がちゃんと居て。
・・・・いや、桐生さんは弱音を吐くタイプではないか。
そう思うと、桐生さんは日頃無理をしているんじゃないか……とか、多忙なのに私がお裾分けなんかしに行ったから、面倒な関係性になったな……とか、後悔してるんじゃないかって、徐々に不安になってきた。
桐生さんは表情じゃ感情掴みづらいし、言葉で伝えてくれるタイプでもないし……というか、言葉足らずだし。
私が浮かれてるだけで、本当はめちゃくちゃ迷惑なんじゃないかな……。
「……あの、すみません。着替えてきます」
「はいは~い。いってらっしゃい」
笑顔で桐生さんと肩を組み、私に手を振る親友さん。その隣には、私の瞳を捉えて離そうとしない桐生さん。
その瞳は、すべてを見透かしそうで怖かった。
「どうした」
桐生さんは、私のちょっとした変化にも気付いてしまう。……いや、私が表情に出しすぎなのかな?あまりそういうタイプじゃなかったはずなんだけど……。
そして私は、桐生さんから目を逸らした。
「いや?なんでもないですよ~。すぐ着替えてきますね!」
桐生さんは私に『後悔してねぇか』って聞いたけど、それは私のセリフだったかもしれない。
──── 桐生さん。私との関係に後悔していませんか?



