心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてるんですけど。
「ははっ。それよりいい加減、離してあげたらどうかな?どうしていいか分からず困ってるよ?梓ちゃん」
「…………悪い」
「い、いえ……」
桐生さんから解放された私は、スッと桐生さんの隣へ移動した……もちろん少し間を空けて。
「痛くなかったか」
「え?……あ、はい」
「そうか」
相変わらず真顔でぶっきらぼうな桐生さん。
強面でぶっきらぼうで言葉足らずだけど、とっても優しいんだよね。ギャップ王決定戦で優勝間違えなしだよ。
そんな桐生さんは、私の瞳をジーッと見つめて離してくれない。
私、この人に後ろから抱き締められてたんだ……とか思うと、また心臓がドキドキし始めて苦しくなる。
そもそも異性に抱き締められたりすることなんて、一度もなかったわけで……ハジメテがあの桐生だよ?そりゃ緊張もするって。
「何もされてねーか」
「……へ?」
「するわけないだろ?全く、親友を疑う君の神経を疑うね。僕は」
「何もされてねーか」
親友さんをガン無視して、私から目を逸らさない桐生さん。
「あ……はい。全く、なにも」
「……そうか」
「ははっ。それよりいい加減、離してあげたらどうかな?どうしていいか分からず困ってるよ?梓ちゃん」
「…………悪い」
「い、いえ……」
桐生さんから解放された私は、スッと桐生さんの隣へ移動した……もちろん少し間を空けて。
「痛くなかったか」
「え?……あ、はい」
「そうか」
相変わらず真顔でぶっきらぼうな桐生さん。
強面でぶっきらぼうで言葉足らずだけど、とっても優しいんだよね。ギャップ王決定戦で優勝間違えなしだよ。
そんな桐生さんは、私の瞳をジーッと見つめて離してくれない。
私、この人に後ろから抱き締められてたんだ……とか思うと、また心臓がドキドキし始めて苦しくなる。
そもそも異性に抱き締められたりすることなんて、一度もなかったわけで……ハジメテがあの桐生だよ?そりゃ緊張もするって。
「何もされてねーか」
「……へ?」
「するわけないだろ?全く、親友を疑う君の神経を疑うね。僕は」
「何もされてねーか」
親友さんをガン無視して、私から目を逸らさない桐生さん。
「あ……はい。全く、なにも」
「……そうか」



