だから、“私だって通っちゃうもんね!!”っていう感じで、土日は美冬がバイトしている和菓子屋へ行くことが多い。
「美冬が考案した新作食べるの楽しみだな~」
なんて浮かれていた私の視界に入ってきたのは、遠目からでも伝わってくるほどのイケメンオーラを放つ男の人。
そして、こっちをチラッと見るなり、笑顔で手を振りながら走ってきた。
周りを見渡してみたけど、私しか居ないってことはあの人……私に手を振ってるの?
───── 近付いて来れば来るほど、全く知らない人で笑えない。
「いやぁ、年甲斐もなく走っちゃったなぁ」
「……」
「一目で分かったよ。君が梓ちゃんだって」
「……」
・・・・誰、マジで……誰っ!?
「くくっ。そんな顔しないで?僕、不審者じゃないから」
いや、不審さしかないよね?この状況は。
一体何者なの?この超絶爽やかイケメン。
「ごめんごめん。僕は誠の友人だよ」
「まこと……?」
「そそ。桐生 誠」
「あ、ああ……」
──── で、なんなの!?なんで桐生さんの友人が私に話しかけて来たの!?
・・・・これって、もしかして……品定め的な?
桐生さんの隣人として、不足はないか……みたいなやつだったりする?
「美冬が考案した新作食べるの楽しみだな~」
なんて浮かれていた私の視界に入ってきたのは、遠目からでも伝わってくるほどのイケメンオーラを放つ男の人。
そして、こっちをチラッと見るなり、笑顔で手を振りながら走ってきた。
周りを見渡してみたけど、私しか居ないってことはあの人……私に手を振ってるの?
───── 近付いて来れば来るほど、全く知らない人で笑えない。
「いやぁ、年甲斐もなく走っちゃったなぁ」
「……」
「一目で分かったよ。君が梓ちゃんだって」
「……」
・・・・誰、マジで……誰っ!?
「くくっ。そんな顔しないで?僕、不審者じゃないから」
いや、不審さしかないよね?この状況は。
一体何者なの?この超絶爽やかイケメン。
「ごめんごめん。僕は誠の友人だよ」
「まこと……?」
「そそ。桐生 誠」
「あ、ああ……」
──── で、なんなの!?なんで桐生さんの友人が私に話しかけて来たの!?
・・・・これって、もしかして……品定め的な?
桐生さんの隣人として、不足はないか……みたいなやつだったりする?



