謝らなきゃいけないのは、私の方だったのに──。
「バイト代入ったから奢るわ~。タピオカ増し増しのやつ~」
謝らなきゃ……今更だけど、遅すぎるけど、それでも……“謝らなきゃ良かった”なんて、後悔することは絶対に無い。
私の歩みは自然と止まって、それに気付いた美冬も止まった。
「もぉ、なにー?タピオカだけじゃなく、たこ焼きも奢れって~?まぁ、別にいいよ~。結構バイト代入ったし」
「……あのさ、美冬。あの時……美冬が怪我をした時のことっ……」
「やめてくんない?そういうの」
「え?」
美冬の表情が真剣そのもので、思わず息を呑んだ。
「梓の為じゃない。あたしは自分の為に全てを辞めた。あの日から何となく気になってたけどさ、無駄に責任感じんのとか、普通に迷惑だし鬱陶しい」
「…………ごめん」
「あーー、ごめん。なんか違うわ」
ばつが悪そうな顔をして、髪をワシャワシャし始めた美冬。
「謝るとかじゃなくて、褒めるとこじゃね?」
「……え?」
「さっさと褒めてくんない?ヘビスモ舐めんな、マジで」
「……え、あっ、うん!!あの煙まみれだった美冬が、何より煙をスパッと辞められたことに驚いたよ!!凄い凄い!!本当にやればデキる女だよね、美冬って!!」
「バイト代入ったから奢るわ~。タピオカ増し増しのやつ~」
謝らなきゃ……今更だけど、遅すぎるけど、それでも……“謝らなきゃ良かった”なんて、後悔することは絶対に無い。
私の歩みは自然と止まって、それに気付いた美冬も止まった。
「もぉ、なにー?タピオカだけじゃなく、たこ焼きも奢れって~?まぁ、別にいいよ~。結構バイト代入ったし」
「……あのさ、美冬。あの時……美冬が怪我をした時のことっ……」
「やめてくんない?そういうの」
「え?」
美冬の表情が真剣そのもので、思わず息を呑んだ。
「梓の為じゃない。あたしは自分の為に全てを辞めた。あの日から何となく気になってたけどさ、無駄に責任感じんのとか、普通に迷惑だし鬱陶しい」
「…………ごめん」
「あーー、ごめん。なんか違うわ」
ばつが悪そうな顔をして、髪をワシャワシャし始めた美冬。
「謝るとかじゃなくて、褒めるとこじゃね?」
「……え?」
「さっさと褒めてくんない?ヘビスモ舐めんな、マジで」
「……え、あっ、うん!!あの煙まみれだった美冬が、何より煙をスパッと辞められたことに驚いたよ!!凄い凄い!!本当にやればデキる女だよね、美冬って!!」



