通り過ぎようとした時、腕を強く掴まれた。
「オレさぁ、アイツのこと嫌いなんだよねー」
「離してください」
「ま、恨むならアイツを恨みな?後悔先に立たずってやつ」
──── 後悔……?
私は後悔なんてしてないし、しない。
こういうこともあるかもしれないって、そう思ってたし、これが桐生さんのせいではないってことも、ちゃんと分かってる……理解してる。
これが私の選んだ道、私自身が望んだ道なんだ。
・・・・覚悟はもうできてる。
「あの人に傘を貸すのは、この私」
「は?なに言ってんの?」
「……あの人に傘を貸すのはこの私なの!!」
「ハッ、意味分かんねえ~。そういうのどうでもいいからさぁ、ヤらせろよ」
瞳に光を宿さない、何も映そうとしない、ただ憎しみに支配されている……そんな目をして私を見る男。
ここで連れ去られたらきっと私は……。
想像するだけで体が震える。
「ククッ。いいね、その怯えた顔」
「は、なして……離してっ!!」
周りの人は見て見ぬふり。
誰も助けてくれない。
──── いや、違う……そうじゃない。私は“覚悟”を決めたんだ。周りに助けてもらおうなんて、そんな甘い考えじゃ、桐生さんの隣には立てない。
「オレさぁ、アイツのこと嫌いなんだよねー」
「離してください」
「ま、恨むならアイツを恨みな?後悔先に立たずってやつ」
──── 後悔……?
私は後悔なんてしてないし、しない。
こういうこともあるかもしれないって、そう思ってたし、これが桐生さんのせいではないってことも、ちゃんと分かってる……理解してる。
これが私の選んだ道、私自身が望んだ道なんだ。
・・・・覚悟はもうできてる。
「あの人に傘を貸すのは、この私」
「は?なに言ってんの?」
「……あの人に傘を貸すのはこの私なの!!」
「ハッ、意味分かんねえ~。そういうのどうでもいいからさぁ、ヤらせろよ」
瞳に光を宿さない、何も映そうとしない、ただ憎しみに支配されている……そんな目をして私を見る男。
ここで連れ去られたらきっと私は……。
想像するだけで体が震える。
「ククッ。いいね、その怯えた顔」
「は、なして……離してっ!!」
周りの人は見て見ぬふり。
誰も助けてくれない。
──── いや、違う……そうじゃない。私は“覚悟”を決めたんだ。周りに助けてもらおうなんて、そんな甘い考えじゃ、桐生さんの隣には立てない。



