「桐生さん……」
私は桐生さんの瞳を見つめて、『あなたのことが好き』と心の中で呟いた。
「悪い。止められそうにねえ」
「止めないで」
──── 完全に酔ってる。
正常な判断がつかない。
この場の雰囲気と、お酒と、桐生さんに、ただただ酔いしれていた。
部屋には私達が唇を重ねる音が響いて、何度も何度も角度を変えながら互いに求め合う。
──── “禁断は蜜の味”……心も体も、甘く絆されていく。
「梓」
「桐生さん」
何度求め合ったか分からない。
唇が溶けて無くなっちゃうんじゃないかってほど、私達は口づけを交わし続けた。
どこまでも優しく、丁寧にキスをしてくれる桐生さん。時々、『大丈夫か?』って気にかけてくれて……“好き”が加速していく。
これが“禁断”ってことは、頭では理解している。
それでも、心が言うことを聞いてくれない。
── チュッと唇に触れるだけのキスを落として、額にも口づけをした桐生さんは、少し名残惜しそうにゆっくり私から離れる。
「送ってく」
私の頭を撫でて、ベッドから立ち上がった桐生さん。
冷静になればなるほど、お母さんや美冬への罪悪感がのし掛かってくる。
・・・・それでも私は、桐生さんのことがどうしようもなく好き。
私は桐生さんの瞳を見つめて、『あなたのことが好き』と心の中で呟いた。
「悪い。止められそうにねえ」
「止めないで」
──── 完全に酔ってる。
正常な判断がつかない。
この場の雰囲気と、お酒と、桐生さんに、ただただ酔いしれていた。
部屋には私達が唇を重ねる音が響いて、何度も何度も角度を変えながら互いに求め合う。
──── “禁断は蜜の味”……心も体も、甘く絆されていく。
「梓」
「桐生さん」
何度求め合ったか分からない。
唇が溶けて無くなっちゃうんじゃないかってほど、私達は口づけを交わし続けた。
どこまでも優しく、丁寧にキスをしてくれる桐生さん。時々、『大丈夫か?』って気にかけてくれて……“好き”が加速していく。
これが“禁断”ってことは、頭では理解している。
それでも、心が言うことを聞いてくれない。
── チュッと唇に触れるだけのキスを落として、額にも口づけをした桐生さんは、少し名残惜しそうにゆっくり私から離れる。
「送ってく」
私の頭を撫でて、ベッドから立ち上がった桐生さん。
冷静になればなるほど、お母さんや美冬への罪悪感がのし掛かってくる。
・・・・それでも私は、桐生さんのことがどうしようもなく好き。



