私がそう言うと、ほんの一瞬だけ少し目を大きくした桐生さん。
「……ああ」
「そうですか」
私は視線を落として、再び包丁を握った。
・・・・何を聞いてるんだろう、私。
──── え?
桐生さんの大きな手が、私が包丁を握っている手にそっと触れ、すっぽり覆って包み込む。
「やる」
「……?」
「俺がやる」
「……あ、ああ……いや、私がっ……」
「いい。いつもやってんだろ」
「……ありがとうございます」
「ん」
──── 触れられた手がアツくて、心臓が飛び出ちゃうんじゃないかってほどドキドキして、トキメキが止まらない。
桐生さんにこの想いが伝わることも、届くこともないんだろうな──。
それから桐生さんの手際よさに圧倒されながら、少しモヤモヤを残しつつ、謎なメンツでのタコパが始まった。
「旨いか?」
「はい!めちゃくちゃ美味しいです!」
「いやぁ、梓ちゃんって何をしてても可愛いね。食べてる姿に癒されるよ」
「オメェは黙って食ってろ」
「ははっ。誠も思ったことや考えていることは、ちゃんと“言葉”にしないと伝わんないよ~?」
なんて言った不破さんの口に、大量のたこ焼きを突っ込み始めた桐生さん。
「……ああ」
「そうですか」
私は視線を落として、再び包丁を握った。
・・・・何を聞いてるんだろう、私。
──── え?
桐生さんの大きな手が、私が包丁を握っている手にそっと触れ、すっぽり覆って包み込む。
「やる」
「……?」
「俺がやる」
「……あ、ああ……いや、私がっ……」
「いい。いつもやってんだろ」
「……ありがとうございます」
「ん」
──── 触れられた手がアツくて、心臓が飛び出ちゃうんじゃないかってほどドキドキして、トキメキが止まらない。
桐生さんにこの想いが伝わることも、届くこともないんだろうな──。
それから桐生さんの手際よさに圧倒されながら、少しモヤモヤを残しつつ、謎なメンツでのタコパが始まった。
「旨いか?」
「はい!めちゃくちゃ美味しいです!」
「いやぁ、梓ちゃんって何をしてても可愛いね。食べてる姿に癒されるよ」
「オメェは黙って食ってろ」
「ははっ。誠も思ったことや考えていることは、ちゃんと“言葉”にしないと伝わんないよ~?」
なんて言った不破さんの口に、大量のたこ焼きを突っ込み始めた桐生さん。



