ていうか、桐生さん遅くない?
・・・・紗英子……さんって、桐生さんのなんなんだろう。
モヤモヤが募っていく。
「……あの、不破さん」
「ん?」
「不破さんも……ヤクザですか?」
包丁を止めて不破さん見ると、ニコッと笑っていた。
「ううん。僕はただの一般人」
「そうですか。すみません」
「僕の方がいいじゃないかな」
「……え?」
「好きになるなら、僕の方がいいんじゃないかな?」
──── 何を言ってるの……?不破さん。
「いや……何を言ってるんですか……」
「だって誠は裏社会を生きる人間だよ?しかも、“ただのヤクザ”とは違う。誠はさ、格が違うんだよ。そんじょそこら奴とはさ。だから、好きになっても辛い思いするだけだよ?」
グラグラ揺らぐ私の瞳を真っ直ぐ捉える不破さんに、きっと動揺が全く隠せていない。
「別に、そんなんじゃっ……」
「梓ちゃんくらいの年代ってさ、“大人の男がいい”みたいな時期じゃないかな?だったらさ、僕でもいいんじゃない?」
──── 違う……そんなの違う。
誰でもいいわけじゃない。
私は桐生さんのことが────。
・・・・紗英子……さんって、桐生さんのなんなんだろう。
モヤモヤが募っていく。
「……あの、不破さん」
「ん?」
「不破さんも……ヤクザですか?」
包丁を止めて不破さん見ると、ニコッと笑っていた。
「ううん。僕はただの一般人」
「そうですか。すみません」
「僕の方がいいじゃないかな」
「……え?」
「好きになるなら、僕の方がいいんじゃないかな?」
──── 何を言ってるの……?不破さん。
「いや……何を言ってるんですか……」
「だって誠は裏社会を生きる人間だよ?しかも、“ただのヤクザ”とは違う。誠はさ、格が違うんだよ。そんじょそこら奴とはさ。だから、好きになっても辛い思いするだけだよ?」
グラグラ揺らぐ私の瞳を真っ直ぐ捉える不破さんに、きっと動揺が全く隠せていない。
「別に、そんなんじゃっ……」
「梓ちゃんくらいの年代ってさ、“大人の男がいい”みたいな時期じゃないかな?だったらさ、僕でもいいんじゃない?」
──── 違う……そんなの違う。
誰でもいいわけじゃない。
私は桐生さんのことが────。



