「梓ちゃん手慣れてるね~」
「一応自炊してるんで」
「聞いてるよ。誠が『梓の飯は旨い』って言ってるから」
──── そうだったんだ。なんか嬉しいな……そういうの。
「誰でも作れるようなものばっかですけどね」
「いいんじゃない?そういうのがさ。ちょっと上、失礼するね」
「あ、はい」
不破さんが私の後ろから上の棚に手を伸ばした。
私の背中にトンッ……と触れる不破さんの体。
「あれ、ここだったはずなんだけどなぁ」
桐生さんは違う香水の匂いに、少しだけドキッとしてしまう。
ていうか、不破さんも距離感おかしいって。
私はさりげなく横へ移動して、不破さんとの接触を避けた。
「……あ、ごめんね?梓ちゃん。これってセクハラになっちゃうかな?ははっ」
「え、あ、いっ、いえ」
不破さんを意識しちゃってるみたいで、それが無性に恥ずかしい。
「……顔、赤いよ?」
「これは、その……違くて」
「ははっ。こりゃ誠が心配するのも無理ないね」
「へ?」
「いやぁ……それにしても、よく我慢できるなぁ……誠は」
「……え、あ……あの……」
さっきまでの不破さんとは雰囲気が違って、上手く表現できないけど……ギラギラしてるっていうか、獲物を狙ってる瞳……みたいな。
「一応自炊してるんで」
「聞いてるよ。誠が『梓の飯は旨い』って言ってるから」
──── そうだったんだ。なんか嬉しいな……そういうの。
「誰でも作れるようなものばっかですけどね」
「いいんじゃない?そういうのがさ。ちょっと上、失礼するね」
「あ、はい」
不破さんが私の後ろから上の棚に手を伸ばした。
私の背中にトンッ……と触れる不破さんの体。
「あれ、ここだったはずなんだけどなぁ」
桐生さんは違う香水の匂いに、少しだけドキッとしてしまう。
ていうか、不破さんも距離感おかしいって。
私はさりげなく横へ移動して、不破さんとの接触を避けた。
「……あ、ごめんね?梓ちゃん。これってセクハラになっちゃうかな?ははっ」
「え、あ、いっ、いえ」
不破さんを意識しちゃってるみたいで、それが無性に恥ずかしい。
「……顔、赤いよ?」
「これは、その……違くて」
「ははっ。こりゃ誠が心配するのも無理ないね」
「へ?」
「いやぁ……それにしても、よく我慢できるなぁ……誠は」
「……え、あ……あの……」
さっきまでの不破さんとは雰囲気が違って、上手く表現できないけど……ギラギラしてるっていうか、獲物を狙ってる瞳……みたいな。



