頭に血が上って、引き返そうとする私の腕をガシッと掴んだ桐生さん。
「落ち着け」
「無理です!!」
「落ち着け」
「だって……」
子供をあやすように私の頭を撫でて、優しい目をして私を見下ろしている。
──── そんな瞳で見つめるのは、反則じゃないですか?桐生さん。
・・・・結局、宥められて落ち着く私。
「行くぞ」
「……はい」
「僕の前でイチャつくの、やめてくれないかなぁ?見てるこっちが恥ずかしくなるだろ?」
「「イチャついてない/です!!」」
声を揃えて否定した私達を見て、ニヤニヤしている不破さん。
───── そして、そんなこんなで着いてしまった……桐生さん宅に。
男の人の家に行くの初めてだなぁ……緊張する。
しかも、あの桐生さん家だよ?
── ガチャッと玄関のドアが開いて、何食わぬ顔でそそくさ入っていった不破さん。
「梓」
「はっ、はい!!お邪魔します」
私が玄関の中へ入ると、その後に桐生さんも入ってきて、カチャンッ……とドアが閉まる。
──── 造りは一緒なはずなのに、全然違く見える。
というか……めちゃくちゃいい匂いがする。桐生さんの匂いっていうか、大人な匂い……というか。
全身が桐生さんに包み込まれているみたいで、なんか凄く……ドキドキする。
「落ち着け」
「無理です!!」
「落ち着け」
「だって……」
子供をあやすように私の頭を撫でて、優しい目をして私を見下ろしている。
──── そんな瞳で見つめるのは、反則じゃないですか?桐生さん。
・・・・結局、宥められて落ち着く私。
「行くぞ」
「……はい」
「僕の前でイチャつくの、やめてくれないかなぁ?見てるこっちが恥ずかしくなるだろ?」
「「イチャついてない/です!!」」
声を揃えて否定した私達を見て、ニヤニヤしている不破さん。
───── そして、そんなこんなで着いてしまった……桐生さん宅に。
男の人の家に行くの初めてだなぁ……緊張する。
しかも、あの桐生さん家だよ?
── ガチャッと玄関のドアが開いて、何食わぬ顔でそそくさ入っていった不破さん。
「梓」
「はっ、はい!!お邪魔します」
私が玄関の中へ入ると、その後に桐生さんも入ってきて、カチャンッ……とドアが閉まる。
──── 造りは一緒なはずなのに、全然違く見える。
というか……めちゃくちゃいい匂いがする。桐生さんの匂いっていうか、大人な匂い……というか。
全身が桐生さんに包み込まれているみたいで、なんか凄く……ドキドキする。



