無事入学式が終わり、自分のクラスに戻る。
戻る途中、パチ、と北条くんと目があった。…気がした。気のせいかもしれないけど。
少しだけ早く弾む鼓動を落ち着かせて、教室に入った。
席は廊下側の前から三番目。窓側がいいなぁと思っていたけど、この学校は廊下側から出席番号順らしい。
席に座ってふぅ、と一息。
その時、後ろからトントン、と肩を叩かれた。
「なーなー、どこの中学校から来たのー?」
ぱっと振り向くと、髪をバッサリショートカットにした女の子が頬杖をついてこちらを見ていた。
切れ長の瞳、綺麗に揃えられたショートカット、どこか自信に溢れているような表情。
この子…めちゃくちゃ美人さんだ…!
「あっ、悪い。自己紹介が先だったな。
アタシは五十嵐凪(いがらしなぎ)。そっちは?」
「私は小野寺茜。よろしくね、五十嵐さん!」
「凪でいいよ。私も茜って、呼んでもいい?」
「いいの?!
じゃあ…改めてよろしく、凪!」
「ふはっ、こちらこそよろしく、茜。」
なんだかボーイッシュな子だ。よく見ると、制服もスカートじゃなくてスラックスだし、口調もちょっと男の子っぽい。
でも…それが、とても似合っている。
なんだか、凪がとても眩しく思えた。
それにしても…。
こんなに早く、友達ができるとは思わなかった。まぁ自分から話しかけたわけじゃないけど、中学の頃から一歩前進だ。少しは成長できている、気がする。
戻る途中、パチ、と北条くんと目があった。…気がした。気のせいかもしれないけど。
少しだけ早く弾む鼓動を落ち着かせて、教室に入った。
席は廊下側の前から三番目。窓側がいいなぁと思っていたけど、この学校は廊下側から出席番号順らしい。
席に座ってふぅ、と一息。
その時、後ろからトントン、と肩を叩かれた。
「なーなー、どこの中学校から来たのー?」
ぱっと振り向くと、髪をバッサリショートカットにした女の子が頬杖をついてこちらを見ていた。
切れ長の瞳、綺麗に揃えられたショートカット、どこか自信に溢れているような表情。
この子…めちゃくちゃ美人さんだ…!
「あっ、悪い。自己紹介が先だったな。
アタシは五十嵐凪(いがらしなぎ)。そっちは?」
「私は小野寺茜。よろしくね、五十嵐さん!」
「凪でいいよ。私も茜って、呼んでもいい?」
「いいの?!
じゃあ…改めてよろしく、凪!」
「ふはっ、こちらこそよろしく、茜。」
なんだかボーイッシュな子だ。よく見ると、制服もスカートじゃなくてスラックスだし、口調もちょっと男の子っぽい。
でも…それが、とても似合っている。
なんだか、凪がとても眩しく思えた。
それにしても…。
こんなに早く、友達ができるとは思わなかった。まぁ自分から話しかけたわけじゃないけど、中学の頃から一歩前進だ。少しは成長できている、気がする。