図書室ピエロの噂

 こうして翌日、ぼく達はテーマパークに来た。
 チケットは買ってあったみたいで、一枚貰ってゲートをくぐる。
 三人で中に入り、ぼく達はパンフレットを見る。すると亮にいちゃんがぼくを見た。

「何にのる?」
「亮にいちゃんは何に乗りたい?」
「俺は……んー、ここはお化け屋敷が怖いらしいから、そこが気になる」

 よかった、ジェットコースターじゃなかった。ぼくはほっとしながら、頷く。するとお父さんが、ぼく達をスマホで撮影した。パシャリと音がした。それを聞いてぼくはお父さんを見た。

「三人で撮ろうよ!」
「そうだな」

 今度はぼく達三人で、自撮りをした。家族サービスなのだから、家族写真は大切だ。

「お父さんは何に乗りたい?」
「お父さんは、乗り物のそばで待ってるよ。亮といっておいで」

 優しい顔で笑っているお父さんに、ぼくはうなずいた。亮にいちゃんにはいつもいっぱいお世話になっているから、今日はぼくが付き合ってあげよう。

「お化け屋敷、行く?」
「ああ、そうだな」

 こうしてぼく達は、お化け屋敷にむかって歩きはじめた。
 まだ混んでいなかったので、すぐに入ることが出来た。洋風のお化け屋敷で、プロジェクションマッピングで様々なお化けが出てくる。だけど本物を見ているから、全然怖くない――けど、急に出てきたり、おどろかされると、ビクってしてしまい、ぼくは思わず亮にいちゃんの腕を抱きしめた。

「大丈夫だよ。俺が守ってやるからさ」

 よゆうありそうに笑った亮にいちゃんは、おどろくことなく、出口までぼくを連れて行ってくれた。さすがだ!

 そんな風にして、大観覧車にのったり、各地を回った。お父さんは何度も写真を撮っていた。そして一通り回り終えてから、ぼく達は、薺におみやげを買うことにした。お父さんは職場にも買うらしい。亮にいちゃんがトイレにいってくるというので、ぼくとお父さんで、先におみやげもの屋さんに入った。