ぼくは恐怖も忘れて、前に身を乗り出した。
「そう、それ! そのピエロだよ! どこにいるか知ってる?」
「最近見ないわねぇ。学校の鏡の中は、全部繋がってるんだけど……うーん」
「じゃ、じゃあ! 十二年前にいなくなった男の子のことは知らない? 図書室ピエロにひっぱりこまれたらしいんだ。歩夢くんって名前の男の子!」
ぼくが〝むがむちゅう〟でいうと、哀名までおどろいた顔をした。ぼくは、哀名にその話をしていなかったことを思い出したが、今は花子さんへの質問が大切だ!
「鏡の中には、時間はないわ。私にはそれしか分からない」
花子さんはそう言ってから、あらためてぼく達を見て、にっこりと笑った。
「そんなことより、あーそびーましょー!」
そして両手をぼく達にのばした。
その時、哀名がポケットから紙を取り出した。そこには星のマークが書かれていた。
「ひっ」
すると花子さんが飛び退いた。
「それ、嫌い!」
「また今度遊びましょう。今日は帰るわ。行きましょう、楠谷くん」
「う、うん」
こうしてぼくは、哀名に連れられて外に出た。
「先に外に出てしまいましょう」
「分かった」
二人で〝もくもく〟と歩いて、旧校舎から外に出る。そこでぼくは大きく息を吐いた。
「ねぇ、哀名。さっきの紙はなに?」
「魔術で使う護符よ。魔除けの効果があるの」
「へぇ……」
「楠谷くん、なにも対処しないで、お化けに立ち向かうのは危険。一枚あげる」
「ありがとう」
ぼくは哀名に、五芒星が描かれた紙を一枚もらった。
「これ、おっても、だいじょうぶ?」
「ええ。持っているだけでいいの」
うなずきながら、ぼくはそれをポケットに入れた。
「また明日」
哀名がそういうと歩きはじめたので、ぼくは手を振り、少しの間その場に立っていた。そして旧校舎に振り返り、七不思議が本当だったのだとあらためて思う。
七不思議は、七番目を知ると死んでしまうという。
花子さんが本当にいたのだから、それも本当なんだろう。
「絶対に知らないように気をつけなきゃ」
ぼくは大きく頷いてから、帰ることにした。
「そう、それ! そのピエロだよ! どこにいるか知ってる?」
「最近見ないわねぇ。学校の鏡の中は、全部繋がってるんだけど……うーん」
「じゃ、じゃあ! 十二年前にいなくなった男の子のことは知らない? 図書室ピエロにひっぱりこまれたらしいんだ。歩夢くんって名前の男の子!」
ぼくが〝むがむちゅう〟でいうと、哀名までおどろいた顔をした。ぼくは、哀名にその話をしていなかったことを思い出したが、今は花子さんへの質問が大切だ!
「鏡の中には、時間はないわ。私にはそれしか分からない」
花子さんはそう言ってから、あらためてぼく達を見て、にっこりと笑った。
「そんなことより、あーそびーましょー!」
そして両手をぼく達にのばした。
その時、哀名がポケットから紙を取り出した。そこには星のマークが書かれていた。
「ひっ」
すると花子さんが飛び退いた。
「それ、嫌い!」
「また今度遊びましょう。今日は帰るわ。行きましょう、楠谷くん」
「う、うん」
こうしてぼくは、哀名に連れられて外に出た。
「先に外に出てしまいましょう」
「分かった」
二人で〝もくもく〟と歩いて、旧校舎から外に出る。そこでぼくは大きく息を吐いた。
「ねぇ、哀名。さっきの紙はなに?」
「魔術で使う護符よ。魔除けの効果があるの」
「へぇ……」
「楠谷くん、なにも対処しないで、お化けに立ち向かうのは危険。一枚あげる」
「ありがとう」
ぼくは哀名に、五芒星が描かれた紙を一枚もらった。
「これ、おっても、だいじょうぶ?」
「ええ。持っているだけでいいの」
うなずきながら、ぼくはそれをポケットに入れた。
「また明日」
哀名がそういうと歩きはじめたので、ぼくは手を振り、少しの間その場に立っていた。そして旧校舎に振り返り、七不思議が本当だったのだとあらためて思う。
七不思議は、七番目を知ると死んでしまうという。
花子さんが本当にいたのだから、それも本当なんだろう。
「絶対に知らないように気をつけなきゃ」
ぼくは大きく頷いてから、帰ることにした。

