ぼくは哀名と〝うちあわせ〟をしたとおりに、月曜日の放課後、四時半になってすぐに、旧校舎にはいった。ほこりっぽい校舎を土足で進む。四階まで静かに階段をあがっていくと、先に哀名がきていた。
「もうすぐね」
「うん」
「なかに入って待ちましょう」
「わかった!」
女子トイレに入るのはきんちょうしたけど、ぼくは哀名につづいて中に入った。
ドアが四個ある。
窓側の奥が四番目だ。七不思議では、そう言われている。
哀名はポケットから、スマホを取り出した。ぼくもなにかあったときのためにと持たせられている。もしかしたら、哀名の連絡先を教えてもらえるかもしれない。そう思って、ポケットからぼくもスマホを取り出した。
「あと四分ね」
「う、うん。そうだね」
しかしうまく言い出せなくて、ぼくも時計を見ているふりをした。
すると時間はあっという間にたった。
「花子さんにこえをかけるわ」
「わかった」
「はーなこさん! あーそびましょー!」
哀名がいつもより大きな声で叫んだ。ぼくはその横顔を見ていた。
「はぁい!」
そうしたら、女の子の声がかえってきて、ギギギっと音がして、四番目のドアが開いた。
「!」
そこから出てきたおかっぱ頭の、赤いスカートをはいた女の子を見て、ぼくは一歩後ろにさがった。ゾクゾクッと寒気がする。出た! 七不思議は、本当だったんだ!
「なにして遊ぶ?」
小学校三年生くらいに見える。ぼくは震えそうになったが、哀名を守らなければと思い、ギュッと手を握った。だが哀名は平気な顔をして、じっと花子さんを見ている。
「聞きたいことがあるの」
「なぁに?」
「図書室ピエロのこと、知ってる?」
哀名の感情がなんにもわからない声を聞くと、花子さんが目を丸くした。
「ああ、鏡の中にいたピエロ?」
その言葉に、ぼくと哀名は顔を見合わせた。
「もうすぐね」
「うん」
「なかに入って待ちましょう」
「わかった!」
女子トイレに入るのはきんちょうしたけど、ぼくは哀名につづいて中に入った。
ドアが四個ある。
窓側の奥が四番目だ。七不思議では、そう言われている。
哀名はポケットから、スマホを取り出した。ぼくもなにかあったときのためにと持たせられている。もしかしたら、哀名の連絡先を教えてもらえるかもしれない。そう思って、ポケットからぼくもスマホを取り出した。
「あと四分ね」
「う、うん。そうだね」
しかしうまく言い出せなくて、ぼくも時計を見ているふりをした。
すると時間はあっという間にたった。
「花子さんにこえをかけるわ」
「わかった」
「はーなこさん! あーそびましょー!」
哀名がいつもより大きな声で叫んだ。ぼくはその横顔を見ていた。
「はぁい!」
そうしたら、女の子の声がかえってきて、ギギギっと音がして、四番目のドアが開いた。
「!」
そこから出てきたおかっぱ頭の、赤いスカートをはいた女の子を見て、ぼくは一歩後ろにさがった。ゾクゾクッと寒気がする。出た! 七不思議は、本当だったんだ!
「なにして遊ぶ?」
小学校三年生くらいに見える。ぼくは震えそうになったが、哀名を守らなければと思い、ギュッと手を握った。だが哀名は平気な顔をして、じっと花子さんを見ている。
「聞きたいことがあるの」
「なぁに?」
「図書室ピエロのこと、知ってる?」
哀名の感情がなんにもわからない声を聞くと、花子さんが目を丸くした。
「ああ、鏡の中にいたピエロ?」
その言葉に、ぼくと哀名は顔を見合わせた。

