幼馴染、終わりにします?!

「へー」

「本気で」

「へー」

「取るよ?」

にこっと永嶺が笑った。
きもちわり。でも、これが挑発。

完全に挑発。

俺はゆっくり立ち上がった。
身長はほぼ同じくらい。

「奪うとか、取るとか」

一歩近づく。

「物みたいに言うなよ」

紗杷を一番近くでずっと見てきたのは俺なんだから。
幼馴染としても、ぽっと出のやつに長年の恋を終わらせられるわけにはいかない。

「物じゃないよ。だから宣言してる」

でも、永嶺は一切引かない。
覚悟のある目だった。

「紗杷は三園くんのものじゃない」

その言葉が、やけに刺さる。
一緒にいてもいつも嫉妬するのも話すのも誘うのも触れるのも…
全部俺からだった気がした。

「……当たり前だろ」

「じゃあ問題ないよね」

永嶺がにや、と笑う。

「正々堂々いくから」

少しの沈黙。

俺はふっと笑う。
でも目は笑っていない。