幼馴染、終わりにします?!



放課後。

昇降口で紗杷が友達と話している少し離れた場所。

靴紐を結び直していると、横に影が落ちた。

「三園くん」

やけに甘ったるい声を聞いて顔を上げると、
やっぱり永嶺由樹だ。

昼にあったチャラい空気はどこにもない。

「なに」

自然に声が低くなった。

「ちょっといい?」

「ここでいい」

そのどこかピリッとした空気に周りは気づいていない。

「単刀直入に言うね」

永嶺は一瞬だけ紗杷の方を見た。そこで全ての状況を理解した。
そして永嶺は、俺をまっすぐ見た。

「俺、紗杷のこと好きだから」

空気が止まる。なんとなく覚悟してた言葉ではあったけど。
自分の目が、すっと細くなるのがわかった。