お願いだから、好きって言って。



 だ、誰……
 私に話しかけてるんだよね……?



「え、あの……」
「あっちで花火配ってるらしいよ。行こー」


 困惑する私の左腕を掴むと、男子たちは歩き出す。

 見たことない人、どこのクラスだろう……? 



 いや、そんなことより、振り解けない……



「まって、私……友達待ってる、から……」
「じゃあその子くるまで俺たちといようよ」



 どうしよう……

 



 断るのがただでさえ苦手な私は、これ以上強く言えなくて、困ることしかできない。




「そんな花火好きなら俺とやろーよ」



 後ろから右手を捕まれ、抱き寄せられる。

 見上げると、佐藤くんがいた。





 この人はどこまで王子様なんだろう。



 困った時に、辛い時にいつも助けてくれる……