お願いだから、好きって言って。



 ◇ ◆ ◇


 大浴場の脱衣場に着くなり、綾瀬さんはジッとこちらを見つめてきた。


「な、なに……?」
「双葉サンって、メガネ外して髪の毛ほどいたらどんな感じなのか気になる~!」


 そんな……物珍しいものでもないと思うけど。

 いつも通り、メガネをケースにしまって髪の毛をほどく。




「え……」




 ◇ ◆ ◇




 大浴場の中で、綾瀬さんが篠塚くんを好きになった時の話をしたり、クラスメイトの恋愛事情を聞いたり、時間はあっという間に過ぎた。



 お風呂のあとはサプライズで花火があるから先生が準備してるんだって、こっそり綾瀬さんが教えてくれた。


 相良さんはまだ体調が悪いみたいで、先に部屋に戻ってしまった。


「せっかくだし、可愛い服着なよ!」


 と、綾瀬さんは余分に持ってきていたらしい部屋着を貸してくれた。


 ヒラヒラの白いワンピースに、フワフワの紫のカーディガン。


 こんな可愛い部屋着をきたのは初めてで落ち着かない。


 なぜか張り切っている綾瀬さんに髪の毛を整えてもらい、2人で外に出る。