お願いだから、好きって言って。


「双葉サン?! 大丈夫なの……?」

 驚いたように駆け寄ってくる綾瀬さん。
 相良さんも遠慮がちにこちらへと寄ってきてくれた。



「迷惑かけて……ごめん、私……なにも出来なかった……」
「ううん、喘息……大丈夫だったの? 佐藤に聞いた時、ほんとにびっくりして、あたし……」

 心配そうな綾瀬さんに「もうなんともないよ」と告げると、安心したように微笑んでくれた。


「あの、さ……双葉さん……ありがとう」
「え……」


 相良さんは、悲しげな表情で申し訳なさそうに頭を下げた。
 そんな、頭を下げられるようなこと、なにもしてないのに……


「林間学校終わったら……2人で話せない……?」
「う、うん……」


 この感じ……この前もあった。

 多分、佐藤くんのこと……だよね。




 今度は何を言われるんだろう、やっぱり諦めて欲しいって言われるのかな……?