◇ ◆ ◇
重い瞼を開けると、そこには無機質な天井が広がっていた。
窓の外はオレンジの夕焼けに染まっていて、辺りを見渡すと、そこは医務室だった。
「大丈夫? 喘息の発作だったんですってね……」
目を覚ましたことに気付いたのか、保健の先生がこちらに歩いてきた。
「もう大丈夫?」
「はい……」
「これからみんなお風呂みたいだから、合流してらっしゃい」
保健の先生にお礼を言い、医務室から出る。
私、意識失ってた……? それとも、安心して眠ってたのかな……
すごく佐藤くんに迷惑かけたし、合わせる顔がない。
それに、みんなにも……どんな顔して会えばいいんだろう……
かと言って、戻らないわけにもいかないし。
そんなことを考えながら部屋の扉を開くと、お風呂の準備をしている綾瀬さんと相良さんがいた。


