お願いだから、好きって言って。





「ごめん、ほんとに……」



 ゆっくりと唇が離れていくと、佐藤くんは申し訳なさそうに小さく呟いた。



 なんで、佐藤くんが謝るの……?



「ちが……、私が悪い……」



 勢いよく体を起こし、視界がぐらりと歪む。


「まだ寝てて。安静にして、お願いだから」






 私は、佐藤くんに抱き寄せられる形で支えられる。
 


 もう、迷惑かけたくないのに、これ以上……佐藤くんの足でまといになりたくない、恋愛の邪魔もしたくないのに……



 佐藤くんと相良さんの恋愛を応援するって、そう雪崎くんに言ったのに……



 それなのに、もう気持ちが抑えられないほど、胸が鳴ってる。