「わか……った。……とりあえず水飲んで。これ……」
冷たい水を差し出してくれる佐藤くん。
呼吸すらまともにできない私は、水を飲み込むことすらできなかった。
「……双葉さん、マジでごめん……」
そんな私を見かねてか、突然佐藤くんは立ち上がり、私に頭を下げて謝る。
なんの事か分からず混乱していると、佐藤くんは私の手からペットボトルを取り、口に含んだ。
そして……
「佐藤く……ん? ――ッ……!」
佐藤くんの柔らかい唇が重なり、冷たい水が流し込まれる。
ゆっくりと時間が過ぎていくみたいだった。
心臓はうるさいくらい高鳴ってるのに、何も考えられなくて……
ただただ、佐藤くんの唇が離れてしまうのを待つだけ。


