お願いだから、好きって言って。



 そんなことを考え続け、思考回路がグルグルしてき始めた頃……

 これから全員で登山することを告げられる。


 持病で喘息がある私は、運動が大の苦手だ。
 すぐ息切れして、呼吸が苦しくなるせいで、リレーやマラソンではいつも足でまといになるのが本当に嫌だった。


 登山だし、そんなことはない……よね?


 一応念の為に、喘息の吸入器を入れておこう……そしたら安心だから。



「来て早々に登山とかサイアク~」


 綾瀬さんは不満そうにそう呟いた。
 相良さんも、いつもよりテンション低いみたい。


 実際私も登山はしたくないし、テンションも低い。


「あれ、相良体調悪いの?」


 こちらに向かって歩いてきた佐藤くんは、心配そうに相良さんに問いかけた。

「いや……ただ眠いだけ。大丈夫だから」

 相良さんは顔を真っ赤に染めながら目をギュッとつむり、ぶんぶんと横に振る。